ドメインのSPFレコードに複数のサーバを指定する
2023/10/13 (金) - 00:00 Server
SPFレコードとは、自分のドメインとメールサーバから正しくメールが送信されているかを認証するためのフレームワークです。これを指定することで他人が別のメールサーバから自分のドメインやメールアドレスでなりすましでメールを送ったりしていないか?を、受信側で検知するために使われたりします。
ドメインのTXTレコードで、SPFレコードを指定する場合は通常は以下のように記述します。
example.jp. IN TXT "v=spf1 include:example.com ~all"
しかし、今回別のメールプログラムを導入することに伴い、SPFレコードに追加で記述する必要がありました。そこで同じようにTXTレコードを追加してみましょう。例として127.0.0.1というIPアドレスとします。
example.jp. IN TXT "v=spf1 include:example.com ~all"
"v=spf1 +ip4:127.0.0.1 ~all"
はい…上記の記述ではだめだったんですね…。SPFレコードは1行で複数指定する必要があるようですので、以下が正しくなります。
example.jp. IN TXT "v=spf1 +ip4:127.0.0.1 include:example.com ~all"
また、例えばエックスサーバのWebサイトのメールフォームからメールを送信し、なおかつGmailも使いたいときは以下のように指定します…
example.jp. IN TXT "v=spf1 +a:{サーバ番号}.xserver.jp +a:example.com +mx include:spf.sender.xserver.jp include:_spf.google.com ~all"
こちらの、a:
はAレコードで指定している、mx
はMXレコードで指定している値という意味です。SPFレコードの指定は間違いやすいので慎重に注意しましょう。
最後に、GmailやSendGridなどといったEメールソリューションやEメール配信サービスで独自ドメインを使用するときは、SPFレコードのドメイン認証のほかMXレコードの設定やDKIMによる認証、サブドメインによるドメイン所有者確認が必要な場合もありますので、各メールソリューションのマニュアルもよく読みましょう。
おしまい♥
タグ:DNS
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